高岡市美術館の建築
高岡市美術館の設計は、建築家・内井昭蔵(うちい・しょうぞう)氏によるものです。隣接する富山県立高岡工芸高等学校に併設されている青井記念館美術館も、内井氏が同時に手がけました。
外壁に用いられているのは、地元庄川(しょうがわ)産の砕石「紅桜(べにざくら)」です。また、回廊の屋根やドアの引き手、サインの表示板、ベンチ、ごみ箱、灰皿など、あちこちに高岡伝統の鋳物技術を活かしたアルミキャストが使用されています。
こうしたディテールの豊かさに加え、館内には休憩コーナーが多数設けられ、随所で自然光をとりいれるなど、建築家が目指す「健康な建築」の実現が図られています。
地下駐車場へのアクセスを兼ねたシンボルタワーとして、「光と水の塔」があります。「雪吊り」を思わせるこの塔は、噴水や夜間のライトアップなどで飾られています。この塔を中心とした回廊によって、全体としてのアンサンブルを形づくる試みです。
また、平成10年(1998)には建設省が全国の優れた公共建築を選定する「公共建築百選」のひとつに選ばれました。
■写真:高岡市美術館のパティオ(中庭)

